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隠れ肥満かも?肥満の基礎知識

2019年07月18日
ダイエットに関して考えている女性

見た目に太っている人は言うまでもありませんが、一見すると痩せているように見えて、その実肥満症になっている方がいます。
このような特徴を持つ人は「隠れ肥満」と呼ばれています。
体重は変わらないのにお腹が出てきた人や、ダイエットとリバウンドを繰り返している方などは要注意といえます。
余計なぜい肉がさほどついているようには、見えないのにどうして肥満と判断されるような現象が起きるのでしょうか。

隠れ肥満の正確な定義ですが、体重は標準以下ではあるものの、体脂肪率が男性では25%以上・女性では30%以上の状態を意味しており、内臓脂肪型と皮下脂肪蓄積型に分かれます。
皮下脂肪が多く蓄積しているのは女性に多く、腰周りや太ももなどの下半身に肉が付きやすいのが特徴です。
これに対して内臓脂肪蓄積型は内臓の器官の周囲に脂肪が蓄積するタイプで、成人男性に多く見られます。

健康上注意を払い、積極的に改善を図るべきなのは内臓脂肪蓄積するタイプのものです。
なぜなら内臓脂肪はエネルギーとして消費されるときに血液中の脂肪が増加し肝臓に蓄積され脂肪肝の原因になったり、内臓脂肪自体もホルモン様物質を分泌し高血圧を招くなどの悪影響をもたらすからです。
このような健康上のリスクが高いことから、隠れ肥満はメタボリックシンドロームを発症している場合も少なくないのです。
メタボリックシンドロームとは腹囲が男性では85cm以上、女性では90cm以上で且つ脂質異常・血糖値異常・高血圧のうち2つを有する状況を指します。
従って、隠れ肥満の状態を放置すると心筋梗塞や脳卒中などの深刻な生活習慣病のリスクを高めることになるのです。

そこで隠れ肥満につながる生活習慣を改善する必要があります。
その点で運動不足は筋力の低下により新陳代謝を不活発にさせることになります。
その結果、脂肪燃焼が進まず、太りやすい体質へと変化してしまうわけです。
適度な有酸素運動を日常に取り入れることは運動不足の解消と、代謝の活性化の両面をもたらします。

太りやすいのは遺伝?生活習慣と肥満遺伝子の関係

見た目の印象はともかくとして、肥満は生活習慣病のリスクを高めます。
可能なかぎり効率的に改善することが望ましいのは明らかです。
そこで効率的な肥満対策を実践できるように、太る仕組みや理由・遺伝との関係などについて検討してみましょう。

まず太る仕組みを考えてみましょう。
太るか痩せるかは、とてもシンプルな関係で捉えることが出来ます。
すなわち食事などから摂取されるエネルギーが、基礎代謝や運動で消費されるエネルギーを上回ると余分な脂肪や糖分が脂肪細胞に溜め込まれて、余計な肉がついて肥満につながるわけです。
ホルモンの関係で女性では皮下脂肪が付きやすい傾向がありますが、基本の太る仕組みは一緒で変わりません。

しかし同じエネルギーの食事を摂取しても太る人と、いくら食べても太らない体質の人がいるのも事実です。
それでは肥満の理由は体質などの遺伝要因なのか、生活習慣のどちらにあるのでしょうか。
膨大な数に上る人の遺伝子のなかで、肥満に関連を持つ遺伝子は3種類が特定されています。
例えばある遺伝子を持っている人は消費カロリーが少ないので太りやすく、逆に基礎代謝が活発な体質になりやせやすい遺伝子なども同定されているのです。

しかしある遺伝子の有無で肥満になるかを判断するのは早計で、肥満の原因では遺伝は3割、それ以外の部分の7割は生活習慣や環境により左右されると言われています。
例えば、いくら食べても満足できない人は何らかの原因で満腹中枢の機能に問題が生じていると考えられます。
満腹中枢に変調をきたす要因としてストレスによる自律神経の乱れが指摘されているほどです。

太りやすいのはエネルギー消費を上回る食事摂取と生活習慣が大きく影響しています。
食生活をも直し、適度な運動で基礎代謝を上げて太りにくい生活を実践することが大事です。